チェロを始めたばかりの方にとって、最初の大きな壁が「チェロの持ち方・構え方」です。
この記事では、初心者がチェロを正しく持つための基本姿勢とポイントを解説していきます。
正しい構え方を身につければ、音もキレイになり、練習効率もアップします!
なぜ「チェロの持ち方・構え方」が重要なのか?
チェロは体に寄り添えて演奏する楽器です。そのため、姿勢や構え方が直接、音や演奏のしやすさに影響します。
正しい構え方のメリット:
- 長時間弾いても疲れにくい
- 弓の動きがスムーズになる
- 左手のポジション移動(音の移動)がしやすくなる
- 音が安定する
逆に、間違った構え方を続けると、肩こり・腰痛・腑骨炎などの原因にもなります。
初心者のうちから正しい姿勢を習得することが、上達への近道なのです。
チェロの基本的な構え方【チェックポイント付き】
1 椅子に座る姿勢
深く座ったときに膝が90度くらいの角度になるように座高を調整しましょう。
椅子に浅めに腰掛け背筋を伸ばし、足は肩幅に開きます。
【ポイント】
- 浅めに腰掛ける
- 背筋は自然にまっすぐ:胸を張りすぎず、リラックスした状態で。
- 足は肩幅に開く:両足の裏がしっかり床につくように。
2 チェロの位置
チェロのエンドピンを出して構えます。
チェロは開いた両ひざの間にくるように持ちます。
チェロは両足、
このとき、チェロと地面との傾きが75°~60°程度になるようにします。
また、チェロのボディの一番上の部分が鎖骨のあたりに来るようにします。
傾き、長さが足りなければ、エンドピンの長さを調整します。
(筆者の場合、30㎝程伸ばします。)
構える際、正面から見て左右に傾いていないか注意しましょう。
【ポイント】
- チェロのネック部分が鎖骨あたりに当たるようになっているか
- チェロを程よく倒しているか:75°~60°程度倒して構える
3 両ひざの位置
- 両ひざでチェロの側面を軟く支えるようにします。
- 力を入れすぎると音が抑えられるので注意。
4 肩・腕のリラックス
- 肩に力が入ると腕が自由に動きません。
- 弓を持つ右手も、指を広げすぎずリラックス。
よくあるNG例とその改善方法
よくあるミス | 改善ポイント |
---|---|
チェロを抱え込んでしまう | 胸、両足の3点で支えるように構えます |
背中が丸まる | 鏡で確認しながら背筋を伸ばす |
エンドピンが短すぎる | 鎖骨の高さを目安に調整 |
ひざに力を入れすぎる | チェロを挿むのではなく、添える意識で |
姿勢が崩れてしまうときの対処法
- 毎回鏡の前で構える練習をしましょう。
- スマホで演奏姿勢を録画して、客観的に確認するのもおすすめ。
- レッスン動画やプロの演奏を参考にするのも効果的です。
まとめ|チェロの持ち方をマスターすれば上達が加速する!
正しい持ち方・構え方を身につけることは、チェロの上達において最も大切なステップです。
最初はすこしぎこちなく感じるかもしれませんが、毎日の練習ですこしずつ体に覚えさせていきましょう。
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