解放弦のボーイング練習をしていきます。
最初のころはメトロノームでテンポ60に設定して弾いていき、
安定して弾けるようになったタイミングで異なるテンポにもチャレンジしていきましょう。
楽譜の各項目の解説

ヘ音記号と呼ばれるものです。
チェロを演奏する場合は基本的にヘ音記号の楽譜を見ることになります。
注意点として小中学校の音楽の授業で出てくる楽譜はト音記号の楽譜が基本です。
ト音記号とヘ音記号では同じ場所に音符があっても音階(ドレミ)が異なるので注意が必要です。
そもそもト音記号、ヘ音記号は音部記号と呼ばれます。
人間が聞くことができる音を楽譜という中で表現するのにあたり、見やすさ等も考慮すると
音部記号を分けて記載する形になっていったようです。

テンポを60に設定して弾くことを表現しています。
メトロノームのテンポ設定を60にして最初のうちは練習してください。

拍子記号と呼ばれるもので本楽譜は4分の4拍子であることを意味しています。
1小節が4分音符4つ分の長さであることを意味しているのですが、
最初のうちはメトロノームでテンポ60に設定して鳴らした時に、
4音分が1小節になっていると思ってください。

全音符記号です。
最初のうちはメトロノームでテンポ60に設定して鳴らした時に、
4音分の長さを同じ音階で弾くことを表現しています。

楽譜の1ボックスが1小節になっています。

ダウンボウ、アップボウ記号です。
ダウンボウ:弓の根元から先端に向かって弦が当たるように弓を動かして音を出す。
アップボウ:弓の先端から根元に向かって弦が当たるように弓を動かして音を出す。
本楽譜では
①弓の根本側からスタートして音を出し、メトロノーム4音分の長さを使って先端まで進む。
②弓の動きを反転させて先端から根元に向かって、メトロノーム4音分の長さを使って進む。
のを繰り返すことになります。

繰り返し記号です。
この記号で囲まれた箇所は2回演奏します。
なので本楽譜ではララララレレレレソソソソドドドドと演奏します。
練習時の注意点
- ダウンボウ→アップボウ、アップボウ→ダウンボウに動きを変更するタイミングで
フォームが崩れる、弓を弾く速さがぶれる、テンポが遅れる等のミスが発生しやすいです。
メトロノームを4音区切りにしたときに、最初の一音と動きを変更するタイミングが一致するようにしましょう。
また、鏡を見てみたり、録画してみたり、他の人に見てもらったりして適宜、修正していきましょう。 - 慣れないうちは、ラのダウンボウが演奏しずらいと思います。
肩、手首に力が入りすぎないようにしましょう。
弓を弾く際は肘を使って動かすように意識しましょう。 - 弓をもつ手に力を入れすぎないようにしましょう。
C線はきれいな音色を出すために若干力を入れる必要がありますが、
正しいフォームで演奏できていれば、それ以外の線では弓の重さで弾くことができます。
最後に
ボーイングはチェロの今後の練習の基本になってきます。
正しいフォームを体に覚えこませるつもりで練習しましょう。
コメント